こんにちはゲストさん。会員登録(無料)して質問・回答してみよう!

「ピックアップQ&A」をチェック!

[ピックアップQ&A]は、スタッフが「これは!」と思ったタメになるQ&Aをご紹介するコーナーです。
なるほどフムフム、と思わずうなづく雑学とお役立ちQ&Aが満載!

質問

質問、失礼いたします。
文章がわかりづらいかも知れませんが、お願いします。

日本の文化財などの修理には、よく漆が使われていたりしますが、なぜ漆を塗るのでしょうか?

そして、文化財の修理をする鮮やかな極彩色や、金箔を施す前には漆を塗りますが、これもなぜ塗るのでしょうか?また、文化財に限らず、すべての塗装の際には漆を塗ってから作業をするのでしょうか?

専門知識で、調べてもわからないことが多く質問させていただきました。
わかる方がいましたら回答よろしくお願いします。
カテゴリが美術と歴史どちらかわからなかったのですが、歴史の方に入れさせもらいました。

投稿日時 - 2015-09-13 23:07:15

QNo.9047295

回答

こんにちは

漆の用途は大きく分けて4(3)種類ほどあります。
1、塗料。2、接着剤。3、充填剤。4、(彫刻等の)材料。
日本の文化財の多くは木製であることが多く、漆との関わりもまた多いことになります。
1は樹液をとった生漆(きうるし)を精製した無色透明な透漆(すきうるし)。これに顔料などを混ぜて着色した朱漆(しゅうるし)などの色漆(いろうるし-彩漆)。色漆ですが、鉄粉を加えて化学変化を起させて作る黒漆があります。漆は、酸やアルカリ、アルコールなどの薬品、さらに高熱に耐久性があり、耐久性に優れていることに特徴があります。色漆を絵の具の様に用いた絵漆などもあります。
2は透漆をそのまま用いたり、麦の粉を練ったものを加えた麦漆(むぎうるし)、米を蒸したり炊いたりし、それを練ったものを漆に加えた糊漆(のりうるし)を用います。ニカワに比べて接着性、耐久性が高いとされます。金箔に対する漆の使用法ですが、下地に漆を用いられることもありますが、金箔を接着する時にも用います。接着の使用法として有名なものに金継(きんつぎ)があります。割れた陶磁器製の茶器を、麦漆もしくは糊漆で継ぎ、金粉を振って付ます。金箔や陶磁器を接着するだけでなく、木、布、紙、皮、金属など幅広い接着にも用いられました。蒔絵(まきえ)や一部の螺鈿(らでん)は漆の接着性を利用した技法です。
3の中で有名なものに木屎(こくそ-木屎漆)があります。麦漆もしくは糊漆にヒノキ類などのおがくずや繊維クズなどを混ぜたもので、仏像などの穴や凹みに充填、造形します。また、金継でも、欠けた部分を補修する場合に補修材として用いられます。そのようなため、文化財の修復に欠かせない充填剤として利用されます。木屎以外に砥石を砕いた砥の粉(とのこ)や、粘土を焼いて砕いた地の粉(じのこ)を混ぜた錆漆(さびうるし)などがあります。
4乾漆造や堆朱などの製作に用いられます。乾漆造は、麻布を漆で張り重ね、造形したり、木屎そのものを練り合わせて形作る物です。堆朱とは朱漆や黒漆を何度の塗り重ね、それに彫刻をしたものを言います。
漆は縄文時代から用いられてきたと言われるほど、古くから利用され、文化財が製作された当時には、漆は1~4の用途で使われることが、多くありました。そのため、文化財の一部を新しく作る場合などは、当時の技法、材料で再生することになりますので、漆が使われることが多くなります。また、補修の場合、充填剤や接着剤として、材質や製作時の利用素材と違和感の少ない木屎などの漆が利用されることになります。

以上、参考まで。

投稿日時 - 2015-09-15 13:52:10

ANo.25179685

<<前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
-広告-
-広告-