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グールドが演奏したシェーンベルクのCD

グレン・グールドが演奏したシェーンベルクのCDで、おすすめのものはありますか?

クラシックを特に聞くわけではないのですが、ゴルトベルク変奏曲と平均律クラヴィーア曲集はちょっと聴きます。
いろいろな演奏家のCDをコレクション的に持っていますが、グレン・グールドのCDがけっこう好きです。

昔録画したNHKの「知るを楽しむ」のグールドの回を見ていて、「グールドは現代音楽作曲家になりたかった」「実際に作曲したのも残っているけど、シェーンベルクの影響を色濃く反映している」みたいな話を聞いて
グールドが演奏したシェーンベルクのCDを聴いてみたくなりました。

そのような程度のレベルのファンの場合、どのCDがおすすめになるでしょうか?

投稿日時 - 2015-08-16 19:01:26

QNo.9031340

困ってます

質問者が選んだベストアンサー

こんばんは。
どこかでお見かけしたお名前だと思って確認してみましたら、以前、ペライアのCDについて質問されたときに回答していました。
まず、普段現代音楽を聞いておられないのなら、シェーンベルクはかなり難解で手ごわいと思ってください(笑)。西洋音楽史の記述の中では、シェーンベルクは20世紀を代表する作曲家のひとりとして重要な位置を占めています。しかし、その作品、とくに12音技法という作曲技法(全ての半音を均等に使う)を編み出したあとの作品は、プロの音楽家の間でも評価が分かれます。こんにちもっとも演奏される曲は、比較的初期から中期のものです。私は、シェーンベルクの作品は大体みな知っているのですが、普段はあまり聞きません。それでも、たまに聞き返すと、初期の作品のロマン主義的な響き、中期の作品の濃密な表現主義、後期の作品の理知的で厳しい音の立たずまいに、それなりに魅力を感じる部分はあります。
グールドの作品も知っています。シェーンベルクからの影響が強いですが、作曲家としての評価は高くはありません。ただ、バッハを好んで演奏したグールドがシェーンベルクに愛着を持っていたことにはうなずけます。シェーンベルクの理知的で精緻な作曲技法は、バッハに共通するところがあります。もちろん、現代音楽といえども古典からの発展上にあるので、バッハなどの音楽がその基礎にあることは言を待ちません。グールドのバッハを普段聞いていらっしゃるのであれば、同じグールドによるシェーンベルクも意外にすんなり受け入れられるかもしれません。
グールドは、かなりたくさんのシェーンベルク作品の録音を残しています。ただ、シェーンベルクは、ピアノ独奏用の作品をそれほどたくさんは書いていません。ピアノ独奏曲に限って言うと、全作品が1枚のCDに収まってしまいますので、選択肢はこれのみとなります。

グレン・グールド シェーンベルク:ピアノ作品全集
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%EF%BC%9A%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E4%BD%9C%E5%93%81%E5%85%A8%E9%9B%86%EF%BC%88%E6%9C%9F%E9%96%93%E7%94%9F%E7%94%A3%E9%99%90%E5%AE%9A%E7%9B%A4%EF%BC%89-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89/dp/B00SRVBZIU/ref=sr_1_9?s=music&ie=UTF8&qid=1439727719&sr=1-9&keywords=glenn+gould+schoenberg

ここに収められている作品の中でもっとも代表的なものは、「組曲 作品25」でしょう。初めて全曲を12音技法で書き通した作品として有名ですが、曲の構成は、バッハの多くの組曲に習った舞曲の組み合わせになっているので、バッハとの関連で聞くには最も適しています。
グールドは、ピアノ独奏曲以外のシェーンベルク作品もたくさん録音しています。例えば、上のピアノ独奏曲全集と、「ピアノ協奏曲」「ヴァイオリンとピアノのための幻想曲」「月に憑かれたピエロ」など、ピアノを含む有名な作品を収めた1枚を組み合わせた2枚組のものもあります。

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E4%BD%9C%E5%93%81%E9%9B%86-%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3/dp/tracks/B00005G8HK/ref=dp_tracks_all_2#disc_2

ただ、2枚目に収められている「ピアノ協奏曲」は、演奏は優れていると思いますが、全曲聞き通すのには少し忍耐がいるかもしれません。「月に憑かれたピエロ」は非常に有名な作品で上演回数も割と多い方ですが、歌手による朗読とアンサンブルの曲で、グールドが演奏全体を統率しているとはいえ、主役はあくまでも朗読であり、ピアノはアンサンブルの中の1パートにすぎません。Youtubeに出ていますから、試聴をされてみて、どちらにするかお決めになったらよいと思います。

ピアノ協奏曲
https://www.youtube.com/watch?v=El8tGVhfzdY
https://www.youtube.com/watch?v=QfRHFBMCtXk

幻想曲
https://www.youtube.com/watch?v=mk_hkWLDdpg

月に憑かれたピエロ 第1曲
https://www.youtube.com/watch?v=V84BW4qx0zw

ほかに、シェーンベルクの歌曲も伴奏者として録音しています。

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E6%AD%8C%E6%9B%B2%E9%9B%86-%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3/dp/B00005G8JM/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1439734344&sr=1-1&keywords=%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%80%80%E6%9E%B6%E7%A9%BA%E5%BA%AD%E5%9C%92%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%80%80%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89

資料としては見逃せないものですが、バッハ演奏家としてのグールドとの関連から言うなら、とりあえずは「ピアノ作品全集」から聞き始めるのが一番かと思います。

投稿日時 - 2015-08-16 23:20:44

お礼

結論から言うと
>とりあえずは「ピアノ作品全集」から聞き始めるのが一番思います。
とのことで、ありがとうございます。

>以前、ペライアのCDについて質問されたときに回答していました。
その節は大変お世話になりました。強力な聴き手に相談に乗ってもらったことで、安心したというか、雑音はほとんど気にならなくなりました。
CD1枚分得したようで、ありがとうございました。

>普段現代音楽を聞いておられないのなら、シェーンベルクはかなり難解で手ごわいと思ってください(笑)
はい。キング・クリムゾンの「太陽と戦慄(Larks' Tongues in Aspic)」を初めて聴いて驚くとともに「これなら現代音楽も行けるかな?」と思ったのが始まりです。
上述の3曲では、やはり1曲目(https://www.youtube.com/watch?v=El8tGVhfzdY、Arnold Schoenberg - Piano Concerto, I-II )なら行けるかも?気がしてます。

楽曲の評価と音楽史的な内容と、詳しく盛りだくさんでありがとうございました。読み応えがありました。
「ピアノ作品全集」から挑戦してみようかと思います。

投稿日時 - 2015-08-18 10:59:01

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