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解決済みの質問

浮世絵のタイトルの読み方と意味がわかりません。

手元の三枚続きの浮世絵に“其由縁十二時半  酉ノ刻”と書かれていますが、その読み方も、意味もわかりません。

“とりのこく”というのは17時から19時の間のことだそうですが、絵には寝所で横臥して上半身を起こした女性二人と、蚊屋の後ろに隠れた女性一人の計三人が、蚊屋の傍に立っている男性を見つめているところが描かれています。そこには夜の雰囲気が漂っているのですが、江戸時代の人は、もうこの時刻には布団に入っていたのでしょうか。

また“十二時半”は、この場面で何を意味するのでしょうか。

可能ならば、早めに教えていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

投稿日時 - 2014-09-22 07:54:04

QNo.8763577

すぐに回答ほしいです

質問者が選んだベストアンサー

読み方と意味はは先の回答のかたが書いてくださっていますので、そのままでいいと思います。
「十二時半」ではなく、「十二時」の「半ば(途中)」と読めばいいのだと思います。

「酉の刻」は、江戸の一般的な時刻表示で言うと「六つ」「暮六つ(くれむつ)」にあたります。
酉=暮六つは覚えておくと便利です。
厳密に言うと、「酉の刻」と「暮六つ」は違うのですが、
江戸の街ではほぼ同じに扱われていたので、ここでは「暮六つ、つまり日が沈む時間の前後と思っていいでしょう。

ところで「所縁(ゆかり)」と入るお芝居のタイトルは、基本的に遊郭が舞台ですので、
これも舞台は遊郭でありましょう。
つまり、一般社会の生活リズムや就寝時間は、この絵とあまり関係がありません。

一般社会においても、当時は、特に街の暮らしは行灯も発達していましたし、飲食店も深夜営業していましたから、
日が沈んだら眠っていたわけではありません。

で、遊郭というのは当然、昼間はみなさん寝ている街です。
夕方に芸者さん(当時は遊女と芸者は違う)がやってきて「菅垣(すががき)」と呼ばれるにぎやかな三味線を演奏して
お店が開きます。

遊女たちは昼過ぎに起き出して身支度をしているわけですが、
夕刻はまだダラダラしているお仕事前の時間です。
ですので、この、おふとんの上の状況は「もう寝るの」ではなく「まだ寝てるのかよ」だと思います。
男性は、なので仕事上の客ではなく、いわゆる「間夫(まぶ)」だと思います。
愛人です。
3人の遊女と男一人という図式はいろいろ想像をかきたてますが、詳しい事情はわかりません。

関係あるかはわかりませんが、江戸後期に大人気だった「梅暦(うめごよみ)」という人情本のシリーズは、
吉原と深川の遊郭を舞台にした、主人公の男性に、3人の女性が惚れるものがたりです。
わりとポピュラーな図式ではあったと思います。

遊郭は、お座敷での優雅で豪勢宴会が大きなウエイトを占めるシステムで、
今で言うと風俗というよりは、高級クラブというような場所です。
遊女たちはこのあと深夜まで、延々とあちこちの宴席に出て接客をします。
「引け」と呼ばれる、宴会が終わる時間が今で言う午前2時ですから、かなり遅いです。
いわゆる「夜のお相手」をするのはその後になります。
宴会の合間にも自室や空いた座敷で休んだりしますので、
他のかたが貼ってくださっている同シリーズの絵は、そういうプライベートな様子が描かれているのだと思います。

投稿日時 - 2014-09-22 13:25:56

お礼

somikakuda様

前回に引き続き教えていただき、感謝しています。

質問者の私が言うのもなんですが、somikakuda様が江戸文化の分野で非常に博識でいらっしゃることが推察されます。当時の風習、特に遊郭での遊女たちの生活の興味深いお話には、まるで江戸後期の遊郭を実際に覗いているようで、ワクワクさせられました。

今後ともよろしくお願いいたします。
carmentaro

投稿日時 - 2014-09-22 18:17:56

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回答(3)

ANo.2

「其由縁十二時」は「そのゆかりじゅうにとき」と読むようです。
その次の文字は「半」となっているものも「斗」とされているものもありました。
http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/bunko30/bunko30_b0081/index.html

酉の刻以外の時刻を記したものが複数ありますので、
題名から考えると子の刻から亥の刻までの十二枚組の浮世絵なのでは。
この絵は豊国のものだそうですが、歌麿も「娘日時計」
「青楼十二時」といった一日の移り変わりを描いた作品を残しているそうです。
http://www.kabuki-za.com/syoku/2/no246.html
http://ja.ukiyo-e.org/image/ritsumei/arcUP1646
http://www.nihonnoakari.or.jp/new_page_50.htm

灯りに使う油も高価だった時代は、日の出の頃に起きて
日の入りの頃に就寝したと言います。
19時だと夏でも布団に入る時刻なのかもしれません。

投稿日時 - 2014-09-22 08:55:23

お礼

fine day さま

このたびはご回答いただき、ありがとうございました。

読み方や、12枚組みの一枚なのでは、という点など興味深く拝見しました。

また、お世話になるかもしれません。ありがとうございました。

carmentaro

投稿日時 - 2014-09-22 18:20:52

ANo.1

当事は、電灯がありませんし、ろうそくなども高価ですから、ほとんど使いません。
17時ー19時は夜で就寝時間です。

十二時半。幕末ごろなら、西洋からの言葉や風習が大量に入ってきてますから、
単純に、西洋流に十二時半=夜かな?。

投稿日時 - 2014-09-22 08:31:17

お礼

1paku様

ご回答をお寄せいただき、ありがとうございました。
また、よろしくお願いいたします。

carmentaro

投稿日時 - 2014-09-22 18:22:09

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