みんなの「教えて(疑問・質問)」にみんなで「答える」Q&Aコミュニティ

こんにちはゲストさん。会員登録(無料)して質問・回答してみよう!

解決済みの質問

スタグフレーションと新自由主義

経済学を学んだことがない人間なので、初歩的な質問をさせていただきます。

70年代にアメリカは双子の赤字やベトナム敗戦などでスタグフレーションになります。

30年代から隆盛を極めたケインズのやり方では、うまく行かない為、マネタリズムの学者フリードマンや新自由主義のハイエクなどが登場。

遅くとも90年代にはアメリカは復活します。

質問は、スタグフレーションでケインズのやり方はなぜうまく行かない?マンデルフレミングの法則で、金融政策抜きの財政政策は効かないという事でしょうか?


90年代に、アメリカが復活したのは(イギリスでもいいですが)、証券のビックバンなどをやり、マネーゲームが隆盛になったのが原因ではないのですか?レーガンやサッチャーの民営化路線は本当に意味があったのか?レーガノミクスは結局ブュードュー経済学なのですか?それとも真っ当な経済学?

投稿日時 - 2012-02-23 18:03:12

QNo.7322763

すぐに回答ほしいです

質問者が選んだベストアンサー

経済学は、時代の流れと共に変化しています。
これは経済学が間違ってる正しいというよりも、時代の要請、社会の要請に当時の人々が答えようとした結果なのです。
というわけで時代の流れとその時代に唱えられた経済思想・経済学を照らし合わせてみましょう。

遡ればアリストテレスやキリストくらいまで戻っちゃうので、
17世紀の後期重商主義時代→18世紀後半のアダム・スミス→19世紀の恐慌とマルクス→20世紀中盤のケインズ→20世紀後半のサッチャー
とします。


まず後期重商主義が流行った17世紀において、注目すべきことは国家が積極的に経済に介入するということです。
つまりそれまでは社会のごく一部の問題に過ぎない経済問題が国家の最優先事項になったということです。
そして国家が産業を育成することで、国の経済効率を引き上げようとしていたわけです。

次に国富が出版された18世紀後半において、成長した経済が神の手と評された市場経済として一定水準としての完成した事がわかります。
そして十分に成長した経済においては国家の介入はむしろ害になると主張しているわけです。

この考え(自由主義)の下で市場経済は成長を続けるわけですが、19世紀中頃からそれが行き詰まります。
何故ならば、経済は生産と分配と消費で回っているわけですが、技術と経済の発展によって増大した生産力に対し消費が追いつかなくなったわけです。
そのため、慢性的な需要不足になり、それが度々恐慌を引き起こしていました。
この問題点に注目したのはマルクスです。
しかし、マルクスは問題の本質を捉えることは出来ましたが解決の処方箋(共産主義)は間違いでした。

この需要問題の解決は、マルクスの提唱した共産主義経済ではなく、ケインズの提唱した需要のコントロールによって解決されました。
つまりは、生産の増大によって供給過剰、需要過少になるならば、財政政策や金融政策によって国家が需要を管理してやればいいというものです。
需要管理政策により、経済は安定性を抜群に増しました。
そして経済は安定性を増し、爆発的な成長を遂げました。それが高度経済成長期です。
高度経済成長期の実態とは、大量生産技術の導入による大量生産大量消費経済への移行であり、大量生産技術とは近代的な工場で大量の労働者が効率的に製品を生産するシステムを指します。
この高度経済成長期、つまり大量生産技術の導入による大量生産大量消費経済への移行を経ているかどうかが、先進国と途上国を隔てるものです。
かつてアメリカや日本にも高度経済成長期はありましたし、今は中国なんかが高度経済成長期です。

そして高度経済成長期の先にあるのが、フリードマンなどに代表される新自由主義政策です。サッチャーの政策も新自由主義政策の一種と言えます(レーガンについては経済学以外のイデオロギー的な面が強いのでコメントしづらいです。)
国家による需要管理政策であるケインズ主義を批判した新自由主義の政策は、国家による経済介入政策である重商主義を批判したスミスの自由主義に似ています。

新自由主義のテーマは、経済の自由化、国家による経済干渉の撤廃です。
そこで進められたのが、需要管理政策の撤廃、規制の撤廃、国営企業の民営化です。
需要管理政策は、税や歳出により市場経済の自由と調整機能を損なうものだと批判しました。
規制は経済の自由性を損なうので批判しました。
そして国営企業も民間の経済活動の自由性を損なうものだと批判しました。

結局高度経済成長期に重視されるのは質よりも量です。
イケイケドンドンでとにかく量を増やすことが重視されます。
工場は立てれば立てるだけモノを作るれるようになり、モノは作れば作るだけ売れます。
しかしいずれ量の消費には限度が来ます。1日1食しか食べてなかった人は、食料が2倍になれば2食を食べるようになるでしょう。食料が3倍になれば3食を食べるようになるでしょう。しかし100倍になっても100倍は食べられません。
その時次に重視されるのが質なのです。

そして質の向上はケインズ政策ではできません。
質を向上させられるのは民間の創意工夫だけです。
だからこそ民間の創意工夫を引き出す自由が必要なのです。



このように、まず経済の成長と変化があり、それに対する処方箋として経済政策があるのです。
ですから、80年代の南米のように、本来はケインズ主義や重商主義が必要な経済に、いきなり自由主義を適応すると逆効果になることも多いです。
逆に現代の日本のように、本来は自由主義を導入しなければいけないのに、時代遅れのケインズ主義にしがみついているとこれまた悪影響が大きくなります。
このように考えると経済政策の変遷もわかってくると思います。

経済と経済思想の変遷についてはもう少し細かくまとめたモノがあるのでよければ参考にしてください。
http://blog.livedoor.jp/takotubo/archives/50503724.html

投稿日時 - 2012-02-24 01:09:56

補足

回答ありがとうございます。

長い回答をくださる事をみると、親切な方なんだろうなあ、と思いました。

が、敢えて一言いわしていただくと、私は経済の歴史概論を教えてくれ、とは言っておりません。

私が最初に経済学を知らない、と言ってしまったのがまずかったのかもしれませんが、基本的に回答者様の述べた歴史概論は押さえてます。

回答者様は、限界効用に触れ、質のイノベーションが新しい需要を喚起し、不況を克服する、と回答しています。

上記の回答だけでとりあえず疑問は氷解しました。BAにしたいと思います。ありがとうございました。

投稿日時 - 2012-02-24 02:41:18

ANo.1

このQ&Aは役に立ちましたか?

0人が「このQ&Aが役に立った」と投票しています

回答(1)

あなたにオススメの質問