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解決済みの質問

欧州の財政・金融危機の原因は?

ギリシア、イタリア、スペインと金融危機報道が続き、先ごろポルトガルとハンガリー国債が「投資不適格」に判定されたそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111125-00000477-yom-bus_all
原因は何でしょうか?
1.ギリシアの影響大。
2.長年の放漫財政のツケがまわってきた。
3.リーマンショックなどによる不況が続いている。
又どうすれば危機から抜け出せるのでしょうか?

投稿日時 - 2011-11-25 12:17:03

QNo.7153646

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質問者が選んだベストアンサー

世界史的パースペクティブから言えば、欧州の没落は今に始まったことではない。今、著しい発展を見せているのは中国である。大雑把過ぎる言い方かもしれないが、中国のお金がヨーロッパに回れば、危機から抜け出せるかも知れない。

意外と知られてないことだが、日本は1960年代半ばまで被援助国だった(既に援助国でもあったが)。東海道新幹線も東名高速も、建設費の一部は海外からの援助だった。無償(贈与)ではなく有償(借金)だが、民間の相場よりは低利・長期の条件で融資を受けた。IBRD(世界銀行)への返済は1990年にようやく終わった。
一方、韓国は90年ごろまで被援助国だった。日本からの新規ODAも、有償のものはそのころに、無償のものはそれ以前に終了した。技術援助の形のODAは、その後も若干あった。
それでは、現在の中国はどうか。もちろん被援助国と思いきや、中国開発銀行、中国輸出入銀行を通じて、年間550億ドルも途上国関連に援助しているという。マジですか……。一瞬耳を疑うが、よく聞いてみると算盤が合う話らしい。
援助と言っても有償が多いし、貿易の信用供与などが多い。中国から輸出する際、相手が途上国だと代金をすぐ支払ってもらえず繰り延べが多いため、困る中国企業に中国輸銀が資金を貸す。あとで企業は代金を回収し輸銀に返済する。
「それが援助?」という疑問も生じるかもしれない。「自国企業に融資しているだけでは?」と。しかし、中国がお金を都合してやって、途上国が物品を得ているのだから、これは途上国関連の援助に数えられる。民間銀行も同様のことを高利・短期で行い、官民で協調融資している。
相手は途上国と言っても資源のある国が多いようだ。鉱物資源などである。支払いが滞ったら、それを代わりにもらえるかも知れない。中国は資源を大量に必要としている。大消費国、かつ「世界の工場」であるためだ。

その一方、中国はやはり被援助国でもある。二国間援助と多国間援助に分けて見ていくと、近年中国は前者が減った。ネトウヨらは時代錯誤しているようだが、日本からの新規ODAは既に激減した。しかも、過去のそれの約9割は有償だった(累積で有償約2兆7000億円、無償約1600億円、技術援助も千数百億円)。今や、日本政府の方こそ中国政府からお金をもらっている。もらっているというより、返してもらっているんだけどね。
ただし、多国間援助については、中国は今も多く受けている。世界銀行およびADB(アジア開発銀行)からの融資の合計は、年30億ドル台後半になる。もっとも、これはODAというよりOOFのようだ。ODAはGE25%以上、OOFはGEがそれ未満である。
GE(グラント・エレメント)とは譲与要素のことで、利率や返済期間などから算出する。GE100%なら無償援助、0%なら民間の金貸しと同じである。GE25%未満の政府資金を「その他の政府資金」といい、OOFと略す。要するに借金だが、低利または長期で、民間金融とODAの中間のような条件である。ADBなどの機関は、ODAもOOFも取り扱う。
ADBの出資金の15.7%は日本が出しており、これは米国と同率1位である。また、日本は15.7%とは別に、特別な基金もADBに拠出しているが、それは途上国下位の国向けの恩恵的な援助に使われる(中国や韓国には使われないだろう)。

中国の援助・被援助は上述のほかにもあるが、ここまでの話で言うと、年間500億ドル強の援助をする一方、30億ドル台後半の援助を受けている。被援助が援助の7%にしかならない。被援助のGE率が援助のそれに比べ特に高いわけでもなさそうだし、鞘を取るどころか逆鞘かもしれない。つまり中国は、仮に外国から援助を打ち切られても、別段困らないのでは? 「中国へのODAを即刻止めろ!」などと言い募るゴミサイトは滑稽である。
それでは、なぜ中国は今なお援助を受けているのか。何と、「途上国だという実績作りのため」らしい。途上国の方が有利な場面がある。例えば、地球温暖化防止の国際会議の案でも、先進国が二酸化炭素排出量削減の技術を途上国に供与したり、途上国が優先的に排出量枠を割り当てられたりする仕組みだったと思う。
中国はGDP世界第2位で莫大な資金力を持つが、一人当たりGDPなどから言えばまだまだ途上国である。その両面を利用して戦略的に援助し、かつ、受けている。

韓国のことに話を戻すと、基本的に20年も前に、日本から韓国へのODAは終了した。OOFはその後も随時行われた(二国間・多国間)。それぞれの契約に従い、返済も進んでいる。
ゼロ成長が続く日本を尻目に、韓国は平均4%の成長率である。97年のアジア通貨危機で露呈したような危なっかしい面はあるが、躍進著しい面もある。だが、そんな複雑な話はネトウヨに分からない。彼らが好むのは、「韓国は借金踏み倒しの常習犯」などという讒言(ざんげん)である。
というわけで、日本経済は中国や韓国に牽引されている。同様に、欧州経済もどこかに牽引してもらえばよい。どこかは思いつかない。長々と書いて結論はこれだ。すみません……。

投稿日時 - 2011-11-26 15:05:50

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回答(2)

ドイツ人が「今度はイタリア抜きでやろうぜ」っていう教訓を忘れてしまったからじゃないかな。

投稿日時 - 2011-11-26 19:27:15

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