みんなの「教えて(疑問・質問)」にみんなで「答える」Q&Aコミュニティ

こんにちはゲストさん。会員登録(無料)して質問・回答してみよう!

解決済みの質問

脳科学について

脳科学者の方の書いた本を読んでいると人間の知性は年を取ることによって衰えることはなくむしろ鍛え続けることによって生涯成長し続けるといっている方がいますが

それならなぜあまり知性を感じさせないご老人の方が世の中には多いのでしょうか?

その人たちだってきっとみんながみんな頭を使わずに生きてきた訳ではないと思うのですが、、、

もしこの理論が科学的に正しいのなら頭を使い続けていれば人間は100歳になっても知能は衰えることなくむしろ長く生きている分20代30代の一流大学を卒業していて世間一般的に頭が切れると言われている人たちより更に頭が切れていないと矛盾が出てくるとおもうのですが実際のところ100歳のご老人でそんなものすごく頭の切れる方はいるのでしょうか?

少なくとも私は見たことも聞いたこともありません。
こういった脳科学の見解について皆さんはどう考えますか?ぜひご意見をお聞かせ下さい。
できれば専門家の方などいらっしゃいましたらよろしくお願いします。

投稿日時 - 2010-03-09 04:57:53

QNo.5736932

暇なときに回答ください

質問者が選んだベストアンサー

こんにちは。
知性といいますのは年齢によって磨かれるものであり、歳を取ったからといって衰えることはありません。脳科学うんぬんは別としましても、このようなことは常識的に理解できる問題ではないでしょうか。逆に、歳を取ったために知性が失われてゆくなどという話は、私は聞いたことがないです。
20代でも30代でも頭の切れるひとはいるでしょう。ですが、私はこれまでこの辺りの年代で磨かれた知性を感じたことはほとんどありません。では、巷のお年寄りが尽くこれに劣って見えると仰るならば、質問者さんの感覚が少々おかしいのではないでしょうか。
より多くの知識や経験を積んだお年よりは皆たいへん豊かな知性を持っています。見回せば幾らでもいるはずです。それを感じ取ることができないのは、質問者さんがお年寄りに対して偏見を持っているからだと思います。

では、どうして質問者さんはお年寄りに偏見を持っているのでしょうか。
現在、脳科学では「脳は老化しない」という考え方が主流になりつつあります。
年を取ると脳が老化するからお年よりは頭が悪い。これは科学的に間違っています。正しくは、加齢に伴って健康を維持するのが困難になるということです。脳が健康であるならば機能が衰えるということはありません。
何れにしましても、これでは世の中のお年寄りに不安を与え、生きる気力さえ奪いかねません。そして、そのことが更に老化を加速し、如いては社会にとっても大きな負担と損失を生むことになります。脳科学はその原因を突き止め、老化に関する従来の誤った認識を改めようとしています。

「脳の成長期」といいますのは概ね20歳までであり、これを過ぎますと、基本的には「神経細胞の新生による脳の成長」は止まります。
誤解のないように付け加えておきますが、近年では成人の脳内にも「新生細胞」が確認されていますが、これは飽くまでごく限られた領域の話であり、間違っても我々の脳細胞がこの先も新しく作り変えられてゆくということではありません。
では、脳細胞の数が増えただけでは頭は良くなりません。我々はここに知識や経験を書き込まなければならないわけです。そして、この知識や経験といいますのは神経細胞同士の「シナプス結合」によって作られます。
細胞同士の信号伝達はこのシナプス結合によって行われるわけですから、脳細胞が幾つあっても繋がっていないものは役に立ちません。人間の脳細胞の数は大脳皮質だけで140億、脳全体では1千億を超えます。我々は死ぬまでそこに新しい結合を造り続けます。昨日と同じ脳はありませんし、10分前と今では結合が違います。
このように、知識や経験といいますのはシナプス結合として書き加えられてゆくものです。細胞の数は増えませんが、死滅した場合、シナプスは代わりの細胞に接続先を探し、回路を修復します。
では、普通の人が60年掛けて獲得したシナプスネットワークを20年で作り上げるというのは物理的に不可能です。ならば、お年よりは頭が悪いでは端から計算が合いません。

年を取って体力が衰えれば病気になりやすくなります。脳にも「生理的老化」というものはありますが、脳は心臓や肝臓などと比べますと老化の速度はたいへん緩やかです。加えて、その強靭さといいますのは1千億という極めて膨大なネットワークによって維持されているため、生理老化だけで直ちに機能不全に陥るということはまずあり得ません。心臓が90歳で潰れても、脳は150歳を超えられます。
ですが、現代社会では若い頃の暴飲暴食や仕事のストレスがその劣化を著しく加速するのです。このため、現在ではそのほとんどが「生活習慣病」と捉えられています。
脳に病気を抱えているのでは致し方ありません。例えば、「認知症」と言いますのは老化ではなく、これは明らかな機能損傷です。高齢者の場合、原因としましては腫瘍、高血圧などありますが、心臓が弱って脳に虚血が生じたというケースもあります。年を取って何の病気にもならないというのはたいへん幸運なことです。

高齢者の症状として良く知られているのは「物忘れ」や「物覚え」です。
動物実験では、若齢に比べて老齢の脳では新しいことの習得率が下がるという結果が出ています。ところが、この結果は記憶形成時に発生する「海馬θ波」と関係のあることが分りました。そこで、脳内にこの海馬θ波が出ている状態で実験を行いましたところ、果たして年齢による格差は現れませんでした。つまり、老齢の脳でも海馬の記憶機能そのものは低下していなかったというわけです。
従来ならば、これは脳の老化と考えられていました。他にもありますが、このような新しい研究の成果が脳は老化しないという主張の根拠となっています。

θ波といいますのは記憶機能が活性化されているときに発生するものであり、そのためには海馬への「NA(ノルアドレナリン)」「ACh(アセチルコリン)」の投射や、報酬系における「DA(ドーパミン)」の分泌が必要です。そして、このNAやDAといいますのは我々が何かを感じたり興味を持ったりしたときに分泌される伝達物質です。
「キャーっ、このお洋服、素敵!」
若いひとならそうかも知れませんが、私のようなおじさんになりますと、もうどんな服を着ても似合わないに決まっている、こんなことではθ波は発生しません。
視力が落ち、耳が遠くなれば集中力を維持するのが苦痛になります。体力が衰えれば旅行へ行きたいとか新しいことに挑戦したいという気持ちも持ちづらくなります。気が弱くなれば言いたいことも言えません。
これがどういうことかと言いますと、お年よりは老化して記憶力が衰えているのではありません。お年寄りから生きる気力を奪ってはいけないということです。これは記憶だけではなく、全ての脳機能に就いて言えることだと思います。

先日、脳科学者たちが連名で新聞に声明を出しました。
昨今の脳科学ブームにより、脳に関する間違った認識が一人歩きしてしまっているのに危機感を感じるという内容です。
「人間は脳の数%しか使っていない」
「人間には右脳型と左脳型がある」
「脳細胞は一日10万個死滅する」
「だからお年よりはボケる」、というのも間違いです。
体力が衰えれば脳にだって負担が掛かります。病気にならないで済むならば誰だってそうしたいです。
脳の機能とは加齢によって奪われるものではありません。お年寄りの脳内でもシナプス結合は毎日作られています。ですから、年だからもうダメだ、それを知らずに諦めてしまっては残りの人生を有意義に使うことはできません。ならば、そのために我々の社会は何をするべきなのでしょうか。お年寄りのハンディーを十分に理解し、間違った認識は直ちに改めなければいけません。

投稿日時 - 2010-03-09 19:53:39

お礼

なるほど、確かにご説明を聞いていると私の見方がとても狭いもののように感じてきました。

確かに年の功という言葉があるように年齢を重ねてこそ磨かれる知性というものもあるのかもしれませんね。

専門知識を織り交ぜ詳しく回答して頂き大変ありがとうございました!!

投稿日時 - 2010-04-14 02:16:39

ANo.3

このQ&Aは役に立ちましたか?

11人が「このQ&Aが役に立った」と投票しています

回答(3)

ANo.2

退職すると惚ける
と言う例がおおございます。

鍛えると言うか、頭を使うことが数寄な方でいいますと
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A9%E9%9B%86%E9%AB%98%E9%87%8F
このような方も居ります。
この方などは、そもそも退職と言う概念のない方なので、頭を使い続けたようです。

投稿日時 - 2010-03-09 19:17:26

ANo.1

その理論はあくまで

「頭を使い鍛え続けている」

のが前提の話です。

しかし、人間は30歳半ばくらいから、物事の考え方が
「それまでの経験をもとにして判断」
するようになるそうで、逆に言えば新しい発想で物事を捉えたり考えたりをしなくなってしまうことであり
その分だけ頭を使わなくなり衰えるということです。
勿論、病的な原因で衰える場合もありますけどね。

脳細胞はその幾つかが死んで新しく作られることを繰り返していますが、年齢を重ねると新しく作られる数より死んでいく細胞の数が多くなります。

脳はシナプスという伝達物質を脳細胞がやりとりすることで働きます。
頭を鍛えるように使うとこのシナプスのやりとりが盛んになり、脳細胞の生成や働きが活発になり衰えてにくくなる
ということなんです。
筋肉でも同じでしょ?
運動不足だと直ぐにやせてしまいますが、運動して
「鍛えて続けて」
いけばご高齢のかたでもマッチョになれるのと同じ理屈です。

投稿日時 - 2010-03-09 06:10:11

あなたにオススメの質問