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締切り済みの質問

キリスト教圏の自殺隠蔽について

キリスト教圏では教義で自殺が禁止されているため、親族が自殺した場合に
死因を「自殺」とせず「変死」などとして行政に報告する、という
話を聞いたことがあります。そのため自殺率の調査では、
実際の自殺率より低い数値が出るとか。

この話が事実であると裏付けできる、あるいは全くのデタラメであると
証明できる読み物はどこかにありませんでしょうか?
CiNiiで論文検索などもしてみましたが、なかなかそれらしいものが
見つかりませんでした。

論文、書籍、ネット上の文章、どれでも結構ですので
ご存知の方がいらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。
キリスト教圏に居住経験がある方の体験談も歓迎です。

投稿日時 - 2010-02-08 14:15:08

QNo.5659069

困ってます

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回答(2)

ANo.2

私も、以前からご質問と同様の疑問を持っていて、ネットで検索したりしていました。下記のサイトを見つけたので紹介します。かつて「公式統計論争」という大掛かりな論争があったようです。

「逸脱・社会問題研究における公式統計の使用について」(中河伸俊・大阪府立大教授)
http://homepage2.nifty.com/tipitina/NARAJO.html
(引用開始)
 たとえば、ダグラス(1967)は、19世紀の自殺統計の場合、死亡証明書発行の権限が宗教的権威から世俗の権威に移るというような制度的変化が起こると自殺率が上昇するという知見を示した。(中略)
また、トロント市の検死医局長が1963年に、それまでは家族のことを配慮して遺書がなければ事故または自然死として処理してきたのを、「より正確な統計を作成するように」規定を変更した。そのあと、同市の自殺率は急増することになった(Eglin,1987: 192-3)。
 こうした指摘に対する外在派の反論は、ここでもやはり、批判者が提示するさまざまな「変数」の統制は可能だというものである。英国の心理学者、精神医学者、病理学者たちは、1968年以降自殺研究の分野で、こうした点について種々の試みを行ってきた。セインスベリー(1983)は、そうした試みの包括的なレビュー論文のなかで、合州国への各国からの移民グループの自殺率の順位は、彼らの母国の自殺率の順位と一致すると指摘する。合州国内では、死亡を認定し記録する手続きは基本的には斉一的だとみなされる。したがって、国ごとの手続き等の違いを統制したあとも、各国の自殺率の順位は変わらないと考えることができ、各国の公式統計による自殺率の信頼性が裏書きされるというのである。また、手続き等の差や担当者の「ミス」の影響を消去するために、公式統計の自殺件数に「死因不明」の死亡件数や「自殺が誤ってそう分類される可能性がある」ある種の事故(たとえば服毒事故)による死亡件数を加えた数値を算出し、比較することも行われてれている。こうして「隠れた」自殺が紛れこんでいる可能性があるカテゴリーと合せて計算しても、一般に、各国の自殺率の順位は変わらないという結果が得られる。これもまた外在派の論者にとっては、公式統計の相対的な信頼性を示すものである。
いっぽうで、手続きや基準の経時的な変化が及ぼす影響についても、経験的な反証が示された。たとえば、ある論者は、イングランドとウェールズの公式統計を歴史的に検討した結果、1961年の自殺の非犯罪化を含めた法制上および行政手続き上の変化は、この地域の自殺率の年次レベルでの大幅な上下動を説明しないと結論する(Jennings and Barraclough,1980、ただし Eglin,1987: 194 による)。また、公式の死亡記録の丹念な洗い直しの作業も行われ、今世紀初頭の時点と1960年代中葉とを比べても、自殺の「記録もれ(under-recording)」の率は一定だという調査結果が報告されている(Brugha and Walsh,1978、ただし Eglin,1987: 194 による)。このように、信頼性の問題に関する限り、論争の帰趨は外在派に有利なもののようにみえる。
(引用終り)

つまり、実際の自殺率と統計とのズレは、特に大きいものではなく、自殺統計はまあまあ信頼性を有しているというのが結論です。自殺統計の暗数は案外少ないということですね。

今思い出しましたが、コンピュータ科学の父と言われるイギリスのチューリングは、(ホモであることを苦にして)服毒自殺しました。しかし、遺族は「自殺ではなく事故」と主張しました。遺族感情としては、そのようになるのでしょうが、公式の検視記録はどうなっているのか……。

投稿日時 - 2010-02-11 01:17:06

お礼

ご回答ありがとうございます。
リンク先を読ませていただきました。これを拝見する限り、(少なくとも先進国においては)自殺の判定はある程度信頼してよいと考えてよさそうですね。
特に「担当職員の個別的な裁量によって、あるいは組織的な対処の手続きの違いによって、無視できないサイズの暗数もしくは誤差が生じるだろう。」という疑念にも、死因不明などの死亡件数を足すことで反証したという部分が非常にわかりやすかったです。
またトロント市の事例で、以前は実際に私が想像していた通りの自殺隠蔽が行われていたいう事実も興味深いです。

大変参考になりました。ありがとうございます。

投稿日時 - 2010-02-14 19:42:40

ANo.1

それはちょっと常識で考えてみれば分る事なので、論文も書籍もある訳ないじゃないですか。
自殺を変死と届けても世界中どの国の警察でも「あー、そうですか。ご愁傷様です」とはならないでしょ。
それが通るのなら家庭内の殺人はありえない事になっちゃいますよ。
百歩譲ってあるとしたら、糖尿病などで医者から飲酒はキツク止められていたのに死ぬ気でがぶ飲みした結果発作を起して死んでしまったなんていう特殊なケースぐらいでしょうかね。
その場合も家族が家に居た場合、最低でも保護責任者遺棄罪で取調べを受ける事には成るでしょう。

投稿日時 - 2010-02-09 17:10:04

お礼

ご回答ありがとうございます。
世界一周をしたことがありますが、例え先進国であっても宗教がからむと日本人の「常識」で考えるとありえないことが多々ありました。そのためこのような質問をいたしました。
(例えば日本人の感覚では、学校で「『(神のような)偉大なる知性』が人類を創った」と教えるのはありえないですが、実際アメリカでは国のトップがID論を「教えるべきだ」と発言していたりしますし)

そしてやはり、日本の常識で考えた通りではなく、実際に論文が存在したようですね。

投稿日時 - 2010-02-14 19:32:25

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