カフカの実存主義とシュールレアリスム
カフカの『変身』において、主人公を虫に置き換えて、自分と周りの関係を描いていますが、芸術世界の絵画のシュールレアリスムにおいても現実とそれを超えた超現実世界、あるいは現実と空想の狭間のような世界観を感じます。
文学における実存主義と、芸術におけるシュールレアリスムはまた別のものなのでしょうか?
どなたか詳しい方教えてください。
投稿日時 - 2008-02-14 00:46:21
アンドレ・ブルトンやピエール・マンディアルグら、文学者がシュールレアリズムを先導したのです。画家のダリなんかが有名ですが、実際には異端の部類だったようです。拝金主義が嫌われたようです。
彼らが「教祖」的に傾倒したのが、精神分析のジグムント・フロイトです。なぜかユンギアン(ユング主義者)にはならなかったのですね。
現実社会における物事の「意味」を一旦剥奪して、そこに根源的な意味を見いだすのがシュールレアリズムの方法論です。つまり、シュールレアリズムは現実社会を超えたところでの統合を志向しています。集合的無意識を説いたユングの考えに近いと思いますが、近すぎて、個性を否定されそうで、かえって近寄れなかったのでしょうか?
「個」の問題をつきつめる実存主義とシュールレアリズムは方向性が違っていると思いますが、如何? 現実が目に見えているとおりのものではないかもしれないという世紀末的不安が生んだ社会現象の産物、ということでは親戚同士、と総括できるのかもしれませんが(シュールは世紀末よりだいぶ後ですけどね。すべて否定のダダイズムのそのまた子供)。
投稿日時 - 2008-02-20 00:35:00
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