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解決済みの質問

衆議院解散権と統治行為

 内閣総理大臣の専権事項である衆議院解散権が統治行為に関わる問題と言うのが、どうも理解できません。天皇は内閣の承認によって衆議院を解散すると憲法にあるのに、どうして改めて司法判断の是非が問われるのでしょうか?

 立法府が行政府の長のコントロール下に置かれることについての疑義なのでしょうか?そして、現在の「政府」と「司法」は、国会には解散のない参議院もあるから、立法権の独立は保たれるという立場をとっているのでしょうか?

 また、衆議院解散権については、今回の総選挙での争点のひとつになり得ないでしょうか?国民新党などが、これについての突っ込んだ議論をしてくれるといいのですが。

 ご回答をお待ちしております。

投稿日時 - 2005-09-04 15:22:17

QNo.1626183

暇なときに回答ください

質問者が選んだベストアンサー

NO1の方がほぼ述べられていますが、衆議院の解散は、69条(内閣不信任案可決または信任案否決)の場合は、憲法上明確に規定されていますが、それ以外の内閣に許される解散権の行使については、憲法7条3号により、条文上は天皇に解散権を帰属させ、69条を解釈して、実質的には内閣に解散権を認めているようです。

これについて、次のような判例があります。「憲法69条は、同条所定の場合に限り解散できるとする趣旨の規定ではない。憲法はいかなる場合に解散をなしえるかについては、何らの規定も設けておらず、政治的裁量に委ねている。解散権を形式上、天皇に帰属せしめ、政治上の責任を負う内閣の助言と承認の下にこれを行使せしめるのが、本条の趣旨である」(東京高判.昭和28-9-22)

ですから、この判例を根拠にして、内閣が解散権を行使できるものとしており、今回の解散もこれに該当するものと思われますが、要するにこの解釈の問題が、内閣が解散権を行使するたびに、議論になるのではないか、と思われます。

そして、「内閣による衆議院の解散が違憲か合憲か」という議論は、あくまで司法的判断によるものであって、政治的判断によるものではない、と考えられるため、選挙の争点とはなりえない、と考えられます。(前述したように、衆議院をどのような場合に解散できるかについては政治的な裁量に任されているが、その事と混同しない)

投稿日時 - 2005-09-04 20:13:03

お礼

 議会の解散の是非は政治的判断によるものでなければならず、司法がこれを判断してしまうと、司法の行政・立法への容喙となってしまうわけですね。しかも判例が出ているので、首相も解散のカードを切れたのですね。よくわかりました。

 しかし、内閣の69条以外の事由による衆議院解散は違憲である、と将来司法が判断する可能性がゼロであるとは言い切れず、法治主義をとっているはずのわが国で、「違憲解散」は恰好の政府攻撃対象になり得ます。と言っても、憲法に衆議院の解散を縛る規定を設けてしまうと、今回のような政治の行き詰まりを解消する手段を奪うという点では確かにまずいですし、この総選挙を「今回の解散の是非を問うための選挙」でもあると考えることにします。そうすればこの問題は結果的に国民の手に委ねられることになりますし、これこそが「統治行為論」の眼目かもしれませんね。

 ご回答有難うございました。

投稿日時 - 2005-09-04 21:41:18

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回答(2)

ANo.1

>天皇は内閣の承認によって衆議院を解散すると憲法にあるのに、どうして改めて司法判断の是非が問われるのでしょうか?

 一つは、内閣不信任決議が可決あるいは信任決議が否決された場合に内閣が衆議院を解散できることは憲法上明らかですが(69条)、それ以外の場合に内閣(内閣総理大臣ではありません。)が衆議院を解散することが憲法上可能かという問題があります。
 もう一つは、69条の場合以外に衆議院の解散が可能だとしても、内閣の衆議院解散権は無制約に行使できるのかという問題があります。
 内閣による衆議院解散権の行使も国家の行為なのですから、それが憲法に適合しているかどうかという法律問題になりうることに留意して下さい。

投稿日時 - 2005-09-04 16:56:41

お礼

 今回の衆議院解散は、69条以外の事例に相当するのですから、行政の強権発動による無制約な解散の疑いが濃厚なわけですね。この解散には一部の閣僚が難色を示していたものの、政府・与党は閣内不一致を野党に突かれるのを恐れ、しかも首相の強い意向に押されて解散已む無きに至ったという筋書きですかね?
 内閣による無制限な衆議院解散権の行使を抑止する何らかの歯止めが必要とも感じますが、何分日本の憲法は硬いので、欠陥が明らかになっても簡単に変えられない所にもどかしさを感じます。米国のように軟らかい憲法のほうが問題は多いとも思いますが。
 勉強になりました。ご回答有難うございました。

投稿日時 - 2005-09-04 18:46:16

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